選手村として建築された建物は、オリンピック終了後マンションでの住生活向けに各社でリフォームをされます。東京都が大手不動産デベロッパー11社と129億円で契約をしたので、一坪単価はおおよそ10分の1です。特に晴美は坪単価330万円以上ですから、相場の一割以下の計算です。
大会終了後にリフォームをしますが、掛かる費用は約500億円と計算されています。追加コストがかかっても、800万円安く売りに出されるシステムです。リフォーム費用も東京都が全額負担をしますから、この段階で不動産会社への負担は掛かりません。たとえ坪単価300万円以下で売りに出された場合でも、相場よりも1割以上安いことが特徴です。
相場よりも安いマンション販売と値崩れ問題
リフォームの負担を東京都がしてくれて、マンション相場よりも1割以上安く販売されることは魅力的な要素です。そこで懸念されることは、値崩れです。2019年から不動産会社で少しずつ販売へと繋げていく見込みです。上手に販売契約を増やしていくことで、値崩れが起きにくくなります。選手村として使用する場合、世界レベルで有名選手も使用していることを営業時に伝えることで、顧客への宣伝効果ももたらします。
より値崩れをしにくい物件選びをするためには、立地と建物、部屋に関する情報収集が必要です。BRTが整備されていても、精神的な距離が近く感じられるマンションだと長期間快適な生活を送りやすいです。購入と同時に敷地の権利も手に入りますが、所有権タイプだと地代は抑えられます。
相場より安いマンションで選んではいけない
選手村として活用していた建物でリフォーム費用が掛からず相場よりも安く販売されていても、選ぶ際には注意すべきポイントはあります。戸数が多く、大規模タイプのマンションだと管理費や修繕積立金などの負担が少なくなりますから、値崩れが起きにくい要素です。
IOC基準にクリアしていて、選手村は相応に頑丈なつくりになっています。マンションの契約をするにあたり、免震構造は耐震性能では最もグレードが高いです。頑丈さを求める場合、一つの判断基準です。
エントランスも確認ポイントで、おしゃれな門扉や石張り素材かつ広めの玄関だと価値が下がりにくいです。目隠しできる壁など、セキュリティー面においてのリフォームに目が行き届いている場合は、住生活を送る際の安全性が高まります。